院長挨拶 

医療法人 昭和 理事長 原田昭

原田整形外科病院は、先祖代々医業を営んできた安佐南区(旧安佐郡安村)で、平成元年10月、父 雅弘により当初は有床診療所として開院いたしました。「患者さんから来て良かったと感謝される病院づくり」を基本理念とし、職員一同は「し(親切)あ(挨拶)わ(和)せ(責任感)」をモットーとして、急性期~慢性期医療、小さな子どもの骨関節疾患からお年よりの整形外科・リハビリテーションまで、運動器疾患の幅広い領域にわたり地域に密着した医療を行ってまいりました。
より専門的な整形外科医療を実現するために、平成10年4月、19床から51床に増床を行い、私が院長として参加し、原田整形外科病院として新しく出発しています。小病院の特徴を生かしたきめ細かい医療、地域の医療連携に支えられた地域完結型医療を通じて、地域に貢献することを目標にしています。
外来診療の特徴としては、整形外科一般の診断・治療に加えて、小児整形外科(先天性股関節脱臼、内反足など)の診療、脊椎疾患に対する各種神経ブロック、関節リウマチに対する生物学的製剤による治療、手の外科の専門診療などを行っています。リハビリ室では、PT8名が中心となり、整形外科に特化した運動器リハビリテーション、ロコモティブシンドロームへの対応、各種予防運動に取り組んでいます。
手術については、令和4年度の手術症例234例のうち、外傷による骨折、大腿骨近位部骨折を中心とした高齢者の骨折と手の外科の手術が大半を占めていますが、小児の骨折手術、人工関節置換術(股、膝)、リウマチの手術なども行っています。また、外来では小手術(外傷の縫合処置、腫瘤摘出、巻き爪手術など)を多数行っています。
手術と同様に大切な保存療法(メスを使わない治療)として、骨折や脱臼、腰痛などの保存的な治療にも積極的に取り組んでおります。
超高齢社会を迎え、高齢者に対する整形外科医療も変革の時期を迎えています。複数の合併症や様々な問題を抱えている高齢者の方々に、より安全で、身体と心にやさしい医療が提供できるように、日々努力を重ねてまいります。
医療法人の名前にもある昭和の良い点(患者さんを最後まで診させていただく診療姿勢、地域での人のつながり、職人気質、共助を中心とした営利に傾かない介護体制など)を大切にしながら、大きく変わっていく時代から求めている医療のかたち(医療と介護の連携、整形外科専門治療、地域でのかかりつけ医機能)にも対応するように努力いたします。

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